「また余分なものを買ってしまった・・・」
買い物をするとき、普段なら商品を調べてじっくり比較、検討してから購入していると思います。
でも疲れがたまっていたり気分が沈んでいるときは、つい衝動買いしてしまう人が多いのではないでしょうか。
衝動買いは一時的に気分が上がりますが、後から無駄使いをしたと気付いた時に、なんてバカな事をしたんだろうと自分を責めて落ち込んでしまいます。
買い物するときにちょっと工夫するだけで満足度の高い買い物ができるようになり、気持ちが満たされて自己肯定感が高まります。
この記事では買い物でついやりがちな行動と対処法、買い物をするときの注意点について解説していきます。
- ついやってしまう買い物とその対処法
- 買い物をするときの注意点
- 満足度の高い買い物をする方法(まとめ)
満足度の高い買い物は自己肯定感が高まる
ついやってしまう買い物と対処法
なんとなく買い物してストレス発散をする
仕事や家事、日々の人間関係で疲れてしまった時、気付いたら「なんとなく」買い物をして、ストレスを発散していませんか?
買い物で欲しいものを手に入れると一時的に気分が上がりますが、後で冷静に考えて「やっぱり要らないものだった」「無駄遣いしちゃった…」と落ち込むこともありますよね。
この章では買い物でストレス発散する時のリスクと解決策についてまとめました。
♠ストレスの原因を書き出してみる
買い物でストレス解消するのはとても簡単ですし、すぐに満足感が得られる便利な方法です。
でも根本的な「ストレスの原因」が解消されない限り、また買い物をしてお金を失い後悔する⋯を繰り返すことになります。
そもそもなぜストレスを感じているのか、原因を紙やスマホに書き出してみましょう。
文字に書いて言語化するだけでも原因を具体化できますし、じゃあそれを踏まえてどう解決したらいいか?を考えるきっかけになります。
♠買い物する前に一呼吸おく
お店で欲しい!と思った商品をみつけても、ストレスを抱えている時は冷静な判断力に欠けていますので、すぐに購入してしまうのは危険です。
ネットショップなら「お気に入り」に入れておいて、2日後くらいにもう一度再検討してみましょう。
お気に入りに入れていたことすら忘れていたら、「買わなくてもいい商品」という事が分かります。
♠買い物以外のストレス解消法をみつける
前述の通り、買い物はすぐにストレス解消になりますが、お金を失うリスクが伴います。
買い物以外の自分なりのストレス解消法をみつけておくといいですね。
たとえばスポーツを楽しむ、動画を見る、好きな音楽を聴くなど、お金をかけずに楽しめる方法がたくさんあります。
私は自分でお菓子を作ってストレス解消することがあります。
作る楽しみと食べる楽しみを味わえて、家族にも喜んでもらえます。
買い物しなくても楽しい時間を過ごせるので気持ちが満たされ、自己肯定感も上がるのでおすすめです。
関連記事:お菓子作りはネガティブ思考を和らげる?心が満たされる3つの理由
空腹時に食料品の買い物をする
「今日は仕事で疲れたな⋯夜ご飯作る気にもなれないから、たまにはデパ地下でお惣菜でも買って帰ろうかな」
仕事帰りの夕方はお腹も空いているし、デパ地下は美味しそうな匂いが漂っています。
空腹時は血糖値が下がっていて判断力が鈍るので、いますぐ空腹を満たしたい!という意識が働いて、衝動的にあれもこれも買い物をしてしまう傾向があります。
この章では空腹時に買い物をする時の注意点をまとめました。
♠買い物前に軽くお腹を満たしておく
買い物に行く前に、何か少しでも口に入れておくと空腹を抑えられます。
仕事帰りに買い物する機会が多い人は、持ち運びしやすいグミやチョコレート、ナッツ類をカバンに入れておくといいですね。

食後すぐに買い物に行くと、おいしそうなお菓子が並んでいるのを目にしても今はお腹が満たされているので衝動買いを抑えられます。
♠必要なものをリスト化しておく
買い物に行く前にあらかじめメモを作っておき、「リストにないものは買わない」と決めておくと無駄使いを防げます。
スマホのメモ機能を使うのもおすすめです。
買うものが決まっていれば買い物の時間短縮にもなりますし、売り場をうろうろして余分な物を買ってしまうリスクを減らすことができます。
♠誘惑の多い売り場を避ける
コンビニのスイーツ売り場やカウンター周りに並んでいる商品、スーパーのお惣菜やお菓子売り場などは手に取りやすいので買いたくなってしまいますよね。
自分が目移りしてしまいそうな場所に近づかないだけでも買い過ぎを防ぐことができます。

アイスをどうしても食べたい!そんな時は、買い物リストに「アイス1個だけ」と書いておくと計画的に買い物できますよ。
お得感につられてセール品を買ってしまう
”50%OFF” ”タイムセール” ”数量限定” こんな言葉を目にすると「今すぐ買わなきゃ!」と思ってしまいますよね。
でもその商品、本当に必要なものですか?
安いから、お得だから、数量限定だからという理由で買ってしまうと、使わないものが増えてしまう原因になります。
この章では後悔しないセール品の購入方法をまとめました。
♠前から欲しかったものが安くなっていたら購入する
例えば定価では高くて買えないな⋯とあきらめていた商品があったとします。
事前にその商品について冷静に比較・検討しているので、お金があれば定価でも買いたい!と思っているのであれば、自分にとって「必要なもの」になるので購入しても問題ないでしょう。
私は家でパンを作りたくてパンが焼けるオーブンが欲しかったのですが、当時は予算がなく、型落ち商品が安くなるまで待って購入したことがあります。
もう古くなっていますが、いまでも大切に使ってパン作りを楽しんでいます。
関連記事:パン作りで前向きな自分に!ネガティブ思考の人におすすめする理由を工程順に解説
♠セールに使える上限額を決める
セール品は”お得感”からついたくさん買ってしまいがちなので、セールで使える上限額を決めておきましょう。
予算を立てておくと予算の範囲内に抑えようとする意識が働くので、”まとめて買うとお得”や”2点買うとさらに10%OFF”などの言葉にまどわされず、本当に必要なのか考えるきっかけになります。
♠サイズ、色、素材を確認する
リアル店舗で服を購入する場合は、必ず試着することをおすすめします。
インターネットで服を購入する場合、セール品は返品不可の商品があるので注意が必要です。
サイズが合わなければ着れないので、タンスの肥やしになってしまいます。
ネット購入する前に、私はレビュー記事を読み込むようにしています。
自分と体型の近い人の意見や評価が低い人の投稿を参考に、もしかしたら自分が思っているより色味が明るいかもしれない、それでも買いたいか?というかんじで自問自答してから購入しています。
事前に自分の思いどおりの商品ではないかもしれない、と想定しているので、商品が到着した時にイメージが違う、というギャップが少なく、これもありかも!という商品に出会えることがあります。
自分へのご褒美として買う
40代女性は家事に仕事、子育てなど、やることがいっぱいで毎日忙しいですよね。
一生懸命がんばった自分にご褒美をあげたくなるときがあると思います。
ご褒美だからとテンションが上がって何も考えずに購入してしまうと、生活費が足りなかったり買ったものをあまり使っていなかったり…。そんな経験はありませんか?
この章では自分へのご褒美を買う時の注意点をまとめました。
♠ご褒美の基準を決めておく
「ちょっと疲れたから」「気分転換したいから」など、ご褒美の理由がゆるくなると、ちょっとしたことでもご褒美になり、予算オーバーや無駄使いにつながります。
「ここまで頑張ったら」「この目標をクリアしたら」など、ご褒美のタイミングを自分の中でルール化すると、感情まかせの衝動買いを抑えられます。

ご褒美の「予算」も忘れずに立てておきましょうね。
♠あらかじめ「ご褒美リスト」を作る
事前にこれが欲しいと思っているものを書き出しておくと、ご褒美を買う時に迷わずにすみます。
上記の「ご褒美の基準」と合わせて「ここまで頑張ったら〇〇を買う」など具体的にリストに書いておくと、目標達成のモチベーションにもつながります。
♠体験や思い出に投資する
モノを買うのもいいですが、旅行や美味しい食事、習い事などは思い出として心に残るので満足度が高まります。
家族と贅沢なレストランで食事をする、温泉でリラックスする、映画や舞台を鑑賞したり陶芸やフラワーアレンジメントの体験に参加するなど、やってみたい事にチャレンジすると心が満たされます。
買い物で気をつけるポイント
欲しいものか、必要なものかを見極める
欲しいものか、必要なものかを判断するポイントをまとめました。
判断ポイント | 欲しいもの | 必要なもの |
---|---|---|
購入の動機 | 気分を上げたい、楽しみたい | 健康・生活維持 |
目的 | 自己表現・趣味・こだわり | 衣食住・安全・健康 |
時間的満足度 | 一時的な満足で終わる | 役立つので満足度が高い |
ないと困るものか | なくても生活できる | ないと生活に支障が出る |
優先順位 | 後回しにできる | 早めに揃えるべき |
特に「欲しいもの」を購入する時は、よく考えて買う必要があります。
「なくても生活できるけど、これは趣味として楽しむためのもの」など、動機や目的がはっきりしていて、予算の範囲内で購入できれば満足度の高い買い物につながります。
買い物の優先順位を決める
そろそろ買い替えの時期が来ている家電。
比較検討しているうちにセール品の洋服に惹かれて買ってしまい、家電の購入は後回し、生活費も足らなくて貯金を取り崩した⋯という経験はないでしょうか。
上記の「欲しいものか、必要なものか」の「必要なもの」を優先して買うように意識してみてください。
必要なものが手に入れば満足した生活を送れるので、欲しいものはお金を貯めてから買おう、と冷静に判断できるようになります。
予算の範囲内におさめる
買い物に行く前に、あらかじめ予算を決めておきましょう。
上限がないと周りの雰囲気やその時の気分に左右されて、必要以上に買い過ぎる可能性があるからです。
特に「セール品」は感情で購入してしまいがちです。
セール品は今しかこの値段で買えない!と購買意欲を掻き立てられますが、本当に必要なものであれば定価でも購入しますし、ほとんどの商品が今すぐ買わないと無くなってしまうことはありません。
セール品だからと不要なものまでたくさん買って散在するより、定価でも欲しいものだけを買う方が満足度が上がります。
そしてお金を上手に使えている自分に自信がついて自己肯定感が高まります。

この機会に「家計管理」を見直してみるといいですね。余分な出費を減らして「ご褒美」の予算に回してしまいましょう(笑)。
部屋の片付けを定期的にしておく
日用品など普段よく使うものは、安い時に買いだめしている人も多いのではないでしょうか。
買い置き用の洗剤をキャビネットなど目に触れない場所に保管すると、今どれだけ在庫があるか忘れてしまいますよね。
しばらくしてまたセールになると買い物をして、キャビネットを開けたら同じ商品が5個も入っていた⋯なんてこともあると思います。
セールでの買い置きは一見お得に見えますが、買い過ぎると出費がかさみ、部屋の中が物であふれてストレスの原因につながります。
また買い置きした洗剤を使い切る前に他の良い商品を見つけると、今ある洗剤を使わなくなって残ってしまいます。
普段から部屋の片付けを行うついでに買い置きした日用品の在庫を把握して、必要以上に買い置きしないようにすると無駄な出費がなくなります。
まとめ
満足度の高い買い物をする方法についてまとめました。
- ストレスの原因を分析し、買い物以外のストレス解消法をみつける
- 空腹時の買い物は必要なものだけをリストアップする
- セール品は予算内で事前に下調べが済んでいるものを選ぶ
- 自分へのご褒美は目標を達成したら買うものを具体的に決める
- 「欲しいもの」より「必要なもの」を優先する
- 予算の範囲内におさめる
- 買い置きは必要最小限にする
買い物を「唯一のストレス発散」にしてしまうと、本当に必要なものか冷静に判断できずに購入してしまい、後悔する可能性が高いのでおすすめできません。
「安いから買う」ではなく「必要だから買う」を基準にすれば、セールを楽しみながらも自分にとって本当に価値あるものを選べるので自己満足度が上がります。
満足度の高い買い物で自己肯定感を高めて、豊かな暮らしを手に入れてくださいね。